【品管初心者必見】品質管理の考え方こそビジネスの基本 利益が上がる方法を解説!

こんにちは、すだおです。

「品管目線でゆるっと簡単仕事術」では、品質管理目線のビジネススキルや手法
読書で学んだビジネススキルや投資術に関する情報発信もしていきます。

この記事の内容
  • 品質優先
  • 後工程はお客様
  • 管理のサイクルとは
  • 事実に基づく管理とは
  • 重点思考とは
  • プロセス管理とは
  • 源流管理とは
  • 標準化とは

品質管理活動を行っていくためには、どのような考え方で進めていけば良いでしょうか?
下記の考え方に沿って活動することで、効果的かつ効率的に進み、さらなる成果が期待できるようになります。

もくじ

品質優先

品質優先とは、「品質第一主義」「マーケット・インの経営」に重点を置き、
お客様が満足する製品やサービスの提供を第一と考え企業全体が確実に実行する考え方であります。

品質第一主義ってなあに?

売上アップや生産性向上よりも品質の向上を第一として活動していれば、
自ずと原価や生産性が良くなるという考え方です。

マーケット・インってなあに?

お客様の求める製品やサービスを生産、販売し提供することをいいます。
逆に企業側の立場で製品やサービスをお客様に押し付けることを、プロダクト・アウトと言います。

品質優先するために何をしたらいいの?

  1. 市場調査やアンケート調査などを行い、お客様の動向を捉える。
  2. 製品の機能が十分に発揮され、保証できる信頼性のある製品づくり。
  3. 独創性のある新製品、新技術を開発

後工程はお客様

自分たちの仕事の結果の影響を受ける人はすべてお客様という考え方で仕事を行います。
日本人にとって小さな頃から教えられてきたことなので、とても身近な考え方です。

例えば
「そこのハサミ取って」と言われると自然と持ち手を相手に向けて渡しますよね。
この行動も「すぐに使えるように」「怪我をしないように」と自然と相手(後工程)を思ってますよね。
結局、後工程に満足してもらえる仕事をするにはどうすればよいかを考えることで、
すべての業務の効率化に繋げることができるということです。

日本では身近な考え方でも、海外では文化の違いがあります。
海外の工場を管理する際は、日本人では当たり前が当たり前ではないことが沢山あります。
だからこそ、標準化を取り入れた工程表の作り込みが重要となってきます。

管理のサイクル

管理サイクルとは、目的、目標達成のためにPDCAを一つ一つ確実に行い仕事を改善していく考え方です。

PDまでは皆さんできていると思います。
Cで不具合が無いか確認、Aで取り急ぎの応急処置、原因を追求しての恒久処置
仕組みを変えて発生前に予防処置を行うこのアクションを行うことで劇的に改善されるはず。

事実に基づく管理

「実際にあったこと」「今起こっていること」「本当のこと」これらに注目し、
勝手な推測や思いこみではなく、事実を捕まえるためによく観察していこうという考え方です。

経験・勘・度胸だけで判断していない?
品質管理は常に、事実に基づくデータを重視し活動を行う必要があるよ!

事実に基づく管理をするために何をしたらいいの?

  1. 3直3現主義(「直ちに現場で」「直ちに現物を確認して」「現実をしっかりつかみ直ちに手を打つ」)を徹底する
  2. 5ゲン主義 (場、現物、現実、原理、原則)に徹する
  3. 現場、現物、現象に時間をかけて、じっくり観察する
  4. 観察結果をデータで示す
  5. 原因と結果は区別する
  6. ばらつきに着目する
  7. 層別で分析する

統計的に物事を考えることが大切であると言えます。

重点思考

限られた資源の中で大きな成果を上げるためには、優先度をつけることが大切になります。
優先度の高いものを重点的に選択し、実施していく考え方です。

重点思考に切り替えるためには何をしたらいいの?

  1. 品管の7つ道具でもあるパレート図で分析してみる
  2. パレート図で差が生じない場合は層別を変えて再度パレート図を作成する
  3. 重要と判断したものから順に早く処理をしていく

プロセス管理

仕事の良し悪しはプロセスで決まります。
プロセス(仕事のやり方、仕組み、工程)を重視して、管理・改善するという考え方です。

プロセス管理するためには何をしたらいいの?

  1. 仕事の結果のみを追いかけてモグラ叩きを行うのではなく仕事のプロセスに着目し、
     仕事のやり方や仕組み、固定を改善し充実させていく
  2. トラブル発生からの再発防止ではなく、発生前の予防処置を行う
  3. 真の問題から真の原因を導き、真の原因から真の対策を導く

源流管理

お客様の求める品質を明らかにし、仕事の仕組みの源流(企画・設計・技術)に逆上り、問題の要因を掘り下げていく考え方です。

製造現場で製品不良が発生するので、製造に目がいきがちですが、原因を改善しないと真の改善はできません。
原因の問題が発覚した工程ではなく、それより前工程、ずっと逆上れば仕組みに原因があることがわかります。
その場しのぎで対応するのではなく、きちんと源流に戻り、原因を潰すことで恒久処置、予防処置につながります。

この考え方は特に会社全体で持たなければいけない内容だよ!
トップ自ら「源流管理」の大切さを理解しなくてはいけないね

源流管理をするためには何をしたらいいの?

なぜを繰り返して問題を解決に導く、なぜなぜ分析。
トヨタ生産方式の中の「なぜ」を5回以上繰り返し改善につなげる仕組みとしても知られています。

「なぜ、問題が起こったのか?」「なぜ、気づけなかったのか?」というように何度も「なぜ」を繰り返して
問題の発生原因と再発防止策について具体的に掘り下げます。

標準化

標準化とは、誰でも間違いなく、同じ方法で仕事を行うために、取り決めをしておくという考え方です。

一つの業務を誰もが一番うまく実行できる方法を決めておくことが標準化の基本です。
なにか問題が発生した際、工程の改善を行ったとき他の工程に展開して考えることも標準化と言えます。

標準化するためには何をしたらいいの?

  1. 一人ひとりが自分の成果のために動くのではなく、どのようにしたら効率的かを考える。
  2. 情報を交換し、一番良いとされるものを決まりごとにしていく。

曖昧なことや不適切なことがなければ、組織全体で運用することで標準化された仕組みが出来上がっていきます。

個人的にはマクドナルドは最強的に標準化が徹底されているように感じています。
誰が作っても同じ味、誰が受けてもすぐに提供、これこそ標準化の理想と言ってもいいのではないでしょうか。

まとめ

この記事では品質管理の考え方について解説しました。

この記事内容を実践して品質活動に取り組むと、きっと効果的、効率的に品質向上が見られます。
極めて当たり前のことですが、その当たり前を実践することでステップアップが可能になります。

品質管理活動以外でもより良い成果を出せるよう、是非この考え方を取り入れることをおすすめします。

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